泉南市・ダバオ市 国際交流プログラムのオープニングミーティング  

 まにら新聞に寄稿しました。

5/29付け掲載記事。編集部校正済

<泉南市とダバオ市の生徒がオンラインで国際交流>

*以下は編集部校正前の段階の原稿。

4月に姉妹都市提携の協定に調印した泉南市とダバオ市は、19日、インターネットを活用した国際交流プログラムを実施した。ダバオ市側はフィリピン日系人会国際学校(以後PNJKISと略す)の小学4年生~中学4年生の生徒が17グループに分かれて対応。泉南市側は、一丘小(8グループ)、鳴滝小(7グループ)、一丘中(2グループ)が対応。同プログラムは山本・泉南市市長がPNJKISを訪問した昨年11月から準備が始まっていた。

会議アプリZoom(ズーム)を使い17のブレイクルームを形成。各ブレークルームには、日比それぞれ数名の生徒が参加。日比側ともに各1名教員が補助し、司会進行はプログラムを支援しているウィズ・ザ・ワールド社(兵庫県神戸市)が担当、各ルームにファシリテーターとして同社スタッフが参加する構成で行われた。

冒頭で山本市長は両市の親交の経緯について述べた後「フィリピンと日本の文化の違いや、お互いの街の魅力を学び興味を持ち合うことを期待します。積極的に参加して下さい」と挨拶した。

続いて、泉南市教育長の冨森ゆみ子氏は「緊張することもあるかもしれませんが、同年代同士リラックスして交流し理解を深め合ってください」と述べた。

4つの言語が話せるPNJKISイネス・マリャリ学長は「いくつの言葉を話せますか? 私からお伝えしたいことは、話せる言葉が1つ増えるだけで世界が広がるということです。いろんな国に行ける、仕事のチャンスなるかもしれない。世界中に友達もたくさん出来ます。出来ることが増えます」と激励した。

国際交流プログラムは、①自己紹介(20分)、②アイスブレーク(15分)、③両市を紹介するプレゼン(20分)が行われた。自己紹介では、日本の生徒は英語でフィリピンの生徒は日本語で名前、ニックネーム、好きなこと(趣味)を話した。アイスブレークでは「猫を描く」と「好きなフルーツを描く」がお題。出来上がった絵をカメラに見せると「かわいい」と拍手が起きた。最後に泉南市、ダバオ市それぞれのプレゼンを生徒が英語で行った。市や学校の周囲の環境について一人ひとり順番に英語を喋っていった。各アクテビティ後には、積極的に質問が交わされ盛り上がった。

ウイズ・ザ・ワールドのファシリテーター司会の方からは「初めてオンラインで会うと質問が出ないこともあるが泉南市・ダバオ市ともに積極的だった」とのお褒めの言葉を頂いた。終了時には生徒は互いに握手をしようとPCの画面に向かって腕を差し出して別れを惜しんでいた。

ルシア・ホソルPNJKIS校長(53)は「日本人の生徒は英語を、フィリピンの生徒は日本語を学ぶ良い機会。語学以外に文化も学べるし、国際的なつながりが出来る。準備には苦労はなかった。名誉なことで親も喜ぶ」とプログラムを評価した。

PNJKIS生徒及び教員のコメントは以下の通り。

レイラ・エンリケ(6年生、13才)「共通点や違があることについて学びました。食べ物も似ています。泉南市は活気があります」。

ネクサース・アビン(6年生、12才)「楽しかったけど緊張もした。日本の生徒はエネルギッシュで物怖じしていなかった。泉南に行って彼らが見せてくれたものを見てみたい」

エイデン・アンシル(4年生、9才)「楽しかった。文化や食べ物について学んだ。行ってみたいし、友達もたくさん作りたい」

アイティーン・アシウチ(日本語教員、23)「楽しいプログラムでした。生徒が本当にエンジョイしていることがわかった。全体的にプログラムは生徒と教員にとって成功」と語った。

今後は泉南市の他の学校にも展開するなど、色々な方法で交流できる機会を作っていく予定。(ダバオ=太田)


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