まにら新聞記事 祝・ダバオ市と泉南市の姉妹都市提携 第一稿と最終原稿の比較

 泉南市、ダバオ市の姉妹提携おめでとうございます。

2023年4月25日(友引)に調印式が行われました。ダバオ市は、ミンダナオ島最大の都市で自然環境、経済発展の可能性、日本との歴史、地理的距離の関係で東南アジアの中でも個人的に一番良い街です。
泉南市は、関空の所在地の1つでもあり、大阪、関西を背後に擁する関西の玄関口。
どちらの市長も30代と若く、今後が期待されます。

さて、私(太田)は一時帰国で東京にいたのですが、セレモニーに出席した石川在ダバオ日本国総領事からの情報提供で、まにら新聞の記事を構成しました。

今回、以下に太田の第一原稿とまにら新聞編集部の最終原稿の2つを掲載しておきます。
やはり編集部は文章の手練で、多忙ながら読みやすい文章へと推敲します。

◆第一原稿
泉南市の姉妹都市提携協定調印式
大阪・東京でビジネスフォーラムも開催

25日、大阪符泉南市とダバオ市との姉妹都市提携協定調印式が開催された。ダバオ市側からは、バステ・ドゥテルテ市長、市議会議員、市政府職員、民間企業の代表、大学関係者、観光省ダバオ地方事務所長ら22名が訪日、泉南市側からは、泉南ゆうま市長、阿児和成副市長、姫野勤関西大使、一坂浩史大阪府国際交流監、伊藤信久衆議院議員、大阪府や市、在大阪フィリピン総領事館の関係者が参加した。

山本市長はバックパッカーとして海外を放浪中にダバオを訪れて同地に惚れ込んだ。その後市会議員2期を経て昨年4月に当時最年少で市長に就任。11月にダバオ市を訪問し姉妹提携締結の覚書に署名をしていたことが実った。

調印式は、そら・りんくう(りんくう南浜)というビーチ沿いの会議場で行われ、式後、野外で、たこ焼き、寿司、牛の串焼き、サンドイッチ等たくさんの屋台が出てビーチ見ながらの楽しい昼食会となった。

その後、調印式会場に戻り、バステ市長は「貿易・産業・教育・観光・医療ツーリズムに期待している。ダバオは無限の可能性を秘めたミンダナオ島の玄関口。島嶼から高地まで魅力的な観光資源がある。ICTセンターとしても魅力的。治安も改善している。是非ダバオに来て魅力を味わって欲しい」と挨拶した。

山本市長は「比国に7回以上訪問しダバオにも2回訪問した。泉南市はダバオ市から学ぶことがたくさんあると思っている。アグリビジネス、文化、教育の分野など、今後、自治体間交流を進めていきたい。教育分野では国際的なコミュニケーション能力を育成するため小中学校のオンライン交流が始まる。アフターコロナになり、経済が再活性化しインバウンドも復活しつつあるなかで2025年の万博を絶好のチャンスとして活かしたい。ダバオ市から見て、泉南市は大阪、関西、日本の橋渡しの役割を果たす。両市の魅力を十分に知って頂き多分野での人的交流が進むことを期待している」と挨拶した。

午後のビジネスフォーラムに先立ち、ヴォルテール・デラクルス・マウリシオ在大阪フィリピン共和国総領事と石川義久在ダバオ日本国総領事も挨拶した。石川総領事は一時休暇中で家族と過ごしていたが駆けつけて挨拶に立ち祝辞を述べ、さらに次のように続けた。「ダバオと言えばバナナ、ココナツ、パイナップル、ドリアンなどが頭に浮かぶ人も多いと思うが、ダバオ市は2022 年には 比国で 4 番目に競争力のある都市にランク付けされ、且つ東南アジアで2番目に治安の良い都市と位置づけられている」と経済的投資や観光の可能性が高いことに言及。さらに「現在、ダバオ市と日本の直行便は無いが、西日本の玄関口である関空との直行便の就航へのきっかけになるものと期待をしている。両市の経済的なポテンシャルが理解され新しい関係が構築されることを期待している」と述べた。

ビジネスフォーラムにはANA、イオンモール、不二製油、双日など有名大手企業やフィリピンと関係の深い会社等約20社が参加した。両市のプレゼンが行われ、その後名刺の交換・交流の時間が設けられた。

◇参加者の声◇

エイプリル・ダヤップ (ダバオ市投資促進センター長、38両市にとって歴史的な日。日本と歴史的に深い関わりを持つダバオ市が泉南市と姉妹都市になり本当に嬉しい。最近は日本からのビジネスマンや観光客のダバオ訪問が次第に増えてきている。この姉妹都市協定締結により非常に大きな可能性が生まれワクワクしている。

アウグスト・ハビエル・カンポス市会議員(市議会国際関係委員会委員長、30特に教育分野における人的交流が促進されることに期待したい。オンライン交流、留学生交流、ホームステイ等相互に実施し、未来を担う若者たちの友情を育みたい。

ベルナルド・アルアグ市会議員(市議会貿易産業委員会委員長、47貿易・投資・観光、この3分野の関係強化に強く期待したい。今回、鶏肉の加工を手がけているビジネスマンもダバオから同行しており、鶏肉の大阪への輸出について、商談を成功させたいと考えている。

26日には在東京フィリピン大使館においてビジネスフォーラムが開催され50弱の日本企業が参加、会場は満席となりダバオ市への投資・ビジネスの関心の高さが伺えた。

なお、大阪府の地方自治体がフィリピンの地方自治体と姉妹都市協定を結ぶのは、高槻市とマニラ(高山右近つながり)に次いで2番目。またダバオ市が日本の自治体と姉妹都市協定を結ぶのは環境姉妹都市である北九州市に次いで2番目となった。(取材協力=石川義久総領事、不二製油株式会社芝田宗久氏、東京=太田勝久)

 

◆最終原稿◆(掲載予定日4/30)
「ダバオ市から学ぶこと多い」
ダバオ・泉南両市が姉妹都市提携
大阪・東京でビジネスフォーラムも
 大阪符泉南市で25日、同市とダバオ市との姉妹都市提携協定調印式が開催された。ダバオ市側からはバステ・ドゥテルテ市長、市議会議員、市政府職員、民間企業の代表、大学関係者、観光省ダバオ地方事務所長ら22名が訪日。泉南市側からは泉南ゆうま市長、阿児和成副市長、姫野勤関西大使、一坂浩史大阪府国際交流監、伊藤信久衆議院議員、大阪府や市、在大阪フィリピン総領事館の関係者が参加した。

 山本市長はバックパッカーとして海外を放浪中にダバオを訪れ同地に惚れ込んだ。その後市会議員2期を経て昨年4月に当時最年少で市長に就任。11月にダバオ市を訪問し姉妹提携締結の覚書に署名していたことが実った。

 調印式はビーチ沿いの会議場「そら・りんくう(りんくう南浜)」で行われ、式後に野外でたこ焼き、寿司、牛の串焼き、サンドイッチなど多くの屋台が出て楽しい昼食会となった。その後の調印式会場でドゥテルテ市長は「貿易・産業・教育・観光・医療ツーリズムに期待している。ダバオは無限の可能性を秘めたミンダナオ島の玄関口。島嶼から高地まで魅力的な観光資源がある。ICTセンターとしても魅力的で治安も改善している。ぜひダバオに来て魅力を味わってほしい」と挨拶した。

 比訪問が7回以上、ダバオも2回訪問しているという山本市長は「泉南市はダバオ市から学ぶことがたくさんあると思っている」とし「アグリビジネス、文化、教育の分野など、今後自治体間交流を進めていきたい。教育分野では国際的なコミュニケーション能力を育成するため小中学校のオンライン交流が始まる」との取り組みに触れた。

 また、アフターコロナで経済が再活性化し、インバウンドも復活しつつある中、2025年の万博を絶好のチャンスとして活かしたい。ダバオ市から見て、泉南市は大阪、関西、日本の橋渡しの役割を果たす。両市の魅力を十分に知ってもらい、多分野での人的交流が進むことを期待している」と挨拶した。

 午後のビジネスフォーラムに先立ち、ヴォルテール・マウリシオ駐大阪フィリピン共和国総領事と石川義久駐ダバオ日本国総領事も挨拶。一時休暇中で家族と過ごしていたという石川総領事は「ダバオと言えばバナナ、ココナツ、パイナップル、ドリアンなどが浮かぶ人も多いと思うが、ダバオ市は2022年には 比国で4 番目に競争力のある都市にランク付けされ、かつ東南アジアで2番目に治安の良い都市と位置づけられている」と経済的投資や観光の可能性の高さに言及した。

 現時点で「ダバオ市と日本の直行便は無いが、西日本の玄関口である関空との直行便の就航へのきっかけになるものと期待をしている。両市の経済的なポテンシャルが理解され新しい関係が構築されることを期待している」とも述べた。同フォーラムには全日本空輸(ANA)、イオンモール、不二製油、双日など大手企業や比と関係の深い約20社が参加した。

▽非常に大きな可能性
 ダバオ市投資促進センター長のエイプリル・ダヤップさん(38)は「両市にとって歴史的な日。日本と歴史的に深い関わりを持つダバオ市が泉南市と姉妹都市になり本当に嬉しい。最近は日本のビジネスマンや観光客のダバオ訪問が増えてきている」とし「姉妹都市協定締結により非常に大きな可能性が生まれワクワクしている」と語った。

 また、同市議会国際関係委員会委員長を務めるアウグスト・カンポス市会議員(30)は、特に教育分野における人的交流が促進されることに期待している。オンライン交流や留学生交流、ホームステイなどを相互に実施し、未来を担う若者たちの友情を育みたい」との気持ちを伝えた。

 貿易、投資、観光の3分野での関係強化に期待を示す同市議会貿易産業委員会委員長のベルナルド・アルアグ市会議員(47)は「今回、鶏肉の加工を手がけているビジネスマンもダバオから同行しており、鶏肉の大阪への輸出について、商談を成功させたい」と考えを口にした。 

 翌26日には在東京フィリピン大使館でもビジネスフォーラムが催され、日本企業約50社が参加し会場は満席に。ダバオ市への投資・ビジネスへの関心の高さが伺えた。さらに、大阪府の地方自治体が比地方自治体と姉妹都市協定を結ぶのは、高山右近と繋がりのある高槻市とマニラに次いで2番目。ダバオ市が日本と姉妹都市協定を結ぶのは環境姉妹都市である北九州市に次ぐ2番目。(東京=太田勝久、協力者=石川総領事、不二製油株式会社の芝田宗久氏)
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文章作法に関するコメント
第一原稿に比べ、最終原稿では以下のように文章が修正されていた。
ここに示して記憶し以降はこれに習うようにしたい。

(1) 氏名
第一原稿:バステ市長(*ニックネーム)
    ↓
最終原稿:ドゥテルテ市長

(2) 修飾節:長いコメントの一部を修飾節に
修正前:山本市長は「比国に7回以上訪問しダバオにも2回訪問した。泉南市はダバオ市から学ぶことがたくさんあると思っている。アグリビジネス、文化、教育の分野など、今後、自治体間交流を進めていきたい。教育分野では国際的なコミュニケーション能力を育成するため小中学校のオンライン交流が始まる。アフターコロナになり、経済が再活性化しインバウンドも復活しつつあるなかで2025年の万博を絶好のチャンスとして活かしたい。ダバオ市から見て、泉南市は大阪、関西、日本の橋渡しの役割を果たす。両市の魅力を十分に知って頂き多分野での人的交流が進むことを期待している」と挨拶した。
   
修正後: 比訪問が7回以上、ダバオも2回訪問しているという山本市長は「泉南市はダバオ市から学ぶことがたくさんあると思っている」とし「アグリビジネス、文化、教育の分野など、今後自治体間交流を進めていきたい。教育分野では国際的なコミュニケーション能力を育成するため小中学校のオンライン交流が始まる」との取り組みに触れた。

(3) 氏名と肩書の表記
修正前:エイプリル・ダヤップ (ダバオ市投資促進センター長、38)
   ↓
修正後:ダバオ市投資促進センター長のエイプリル・ダヤップさん(38)

(4) 修飾節:長いコメントの一部を修飾節に
修正前:ベルナルド・アルアグ市会議員(市議会貿易産業委員会委員長、47貿易・投資・観光、この3分野の関係強化に強く期待したい。今回、鶏肉の加工を手がけているビジネスマンもダバオから同行しており、鶏肉の大阪への輸出について、商談を成功させたいと考えている。
  ↓
修正後:貿易、投資、観光の3分野での関係強化に期待を示す同市議会貿易産業委員会委員長のベルナルド・アルアグ市会議員(47)は「今回、鶏肉の加工を手がけているビジネスマンもダバオから同行しており、鶏肉の大阪への輸出について、商談を成功させたい」と考えを口にした。 

以上

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