スイートコーヒー入りティピカの試飲:ハニープロセス


ミンダナオ島ブキドノン州マライバライ市、MILFACOのジョアンナさんのお母さんの家で試飲。

「カペ!」と目があった瞬間、ジョアンナさんは呼びかけてきた。
用意しておいたティピカ種のハニープロセスを飲みましょう、と企画。到着がやや遅れ16時半。私を咎める気持ちは特に無いと感じてほっとした。フィリピン人は、寛容で、コミュニケーションにおいて心理的安全性が高い。


粉の香りは、華やかで、甘さが鼻腔をくすぐる。土、チョコレート、トーストの香りも。 

午前中にジョアンナさんが焙煎。



ファーストタッチは意外なことに「悪くはないけれど平凡」
これまでのMILFACOのコーヒー(ウオッシュド、ナチュラル)は非常に美味しく、フィリピンでトップクラスだったことに比べれば物足りない。

蜂蜜のような甘味、クリアー、マイルドなボディ。唯一の欠点は後味。ほんの少し良くないものを感じる。何だろう。気にならない人には気が付かないレベル。

フィリピンで12位に入るかは正直微妙。

しかし、中温でコーヒー水溶液がねっとりとして甘くなってきた。「なんだこの変化は!」
こういう変化はあまり経験したことがなくて、評価し難い。


疑問1:微妙に後味が良くない理由
乾燥させている最中に1回雨で濡らしてしまい、再び乾燥させたとのこと。
これが後味に直結しているのかは証明出来ないが、MILFACOのコーヒーを飲んできて感じたことが無かった風味なので、可能性の1つとして指摘しておいた。

疑問2:冷えてから甘くなった理由
太田:「これスイートコーヒー入っているでしょ?」
ジョアンナ:「へへへ(笑顔)」と豆を見せる。


初めてスイートコーヒーを飲んだ時、ねっとりして人工甘味料でも入っているのか?という印象を持った。その記憶が蘇った。ティピカとスイートコーヒーが混じっている。

低温で更に甘味が強くなった。過去最高の甘味でフィニッシュ。
後味の微妙さは甘味で覆い隠された。

コーヒーとしては、全般的に欠点なし。84点+。香りや酸もさほど強くなく、後味に微妙に良くない。酸味、発酵感、甘味が強いMt. Apoのナチュラルの良いものの方が、1口飲んだ印象は良い。

しかし、中温~低温で甘くなる変化をどれだけ評価してもらえるか?
面白いので評価をしてもらいたいのと、スイートコーヒーを単独で扱いたい。
そのための品種の遺伝的な同定は行いたい。

補足(2023/1/25)
翌日(1/23)、同じハニーを再び試飲。後味の欠点は感じ取れなくなっていた。
参照
https://pmcei.blogspot.com/2023/01/blog-post_25.html




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