グローバル人財サポート浜松とフィリピンカレッジオブテクノロジーの提携

 

浜松市とダバオ市の人材交流の促進

一般社団法人グローバル人財サポート浜松とダバオ市の大学が提携

95日、グローバル人財サポート浜松の堀永乃代表理事(46)は、フィリピンカレッジオブテクノロジー(以下PCT)のロッシーニ・バリリ学長(55)は提携した旨、ダバオ総領事館石川総領事に表敬し報告した。同法人がPCT内に日本語のコースを設置し、卒業生の就職先も斡旋するということが提携内容である。特筆すべきはPCTの卒業生が、短大や専門学校卒に相当する「特定技能」よりも専門性の高い4年制大学卒レベルの「技術・人文知識・国際業務」での在留資格取得をさせることにある。そのためPCTのカリキュラムの確認を行い、バリリ学長と831日に調印していた。

左からロッシーニ・バリリ学長、石川総領事、堀永乃代表理事


浜松市は人口80万人の政令指定都市。スズキ、ヤマハなどの優良企業が多くまた外国人在住者は2.6万人でブラジル人が最も多く、フィリピン人、ベトナム人、中国人、ペルー人と続き、全人口の約3%を占める。

堀氏は日本語教師として浜松市の外国人の苦労に向き合い、国籍、人種性別の違いに関係なく浜松で心安らかに生きていくことのできる社会の実現を理念に2011年に同法人を設立。技能実習生への日本語教育、外国人の介護人材育成、外国人を雇用する企業向けの日本語教室、在住外国人の子供の支援など地元ニーズにあった活動をしている。

三橋副領事(左)も総領事室にて一緒に説明を聞かれた。


2015年に堀氏はダバオを訪問し、フィリピン人のホスピタリティあふれる国民性や、貧困や限られた就業機会などの状況を知り、ダバオと浜松の連携を構想した。昨年6月からPCTへ日本語教育を開始。今後は介護、自動車整備工、IT、ホテル・レストラン管理等の分野において、卒業すると同時に浜松市で働けるステイタスを確保し且つ就職先も斡旋する。

 

PCTには1300人の学生がおり、現在一期生となる18人が日本語を学んでおり、既に170人が興味を示している。日本語を学ぶ学生数も増えていくものと考えられる。一期生は来年6月に日本語試験N3を受験、その後浜松へ就労の道が開かれる。

また、浜松において使用済のピアニカ1万台を回収し、さらにピアノ1台もヤマハから提供してもらい両市のロータリークラブを通して来年寄贈し音楽教育に役立てる。

ダバオ・シティ・ナショナル・ハイ・スクールは元々日本語を授業に取り入れているが、そこへも日本語のオンライン授業を提供しており、またピアニカも既に送った実績もあり、地道な交流を草の根レベルで深めている。

バリリ学長は「技能を持った卒業生に働く機会を提供して頂き有り難い。多くのリソースの提供にも感謝している。また言語は相互理解を促進し信頼関係を作る。堀さんの法人にPCTを信頼してもらえて非常に嬉しい」と感謝を述べた。

日本語教育、音楽教育や人財の交流を通じて、浜松市とダバオ市の関係が加速。

姉妹都市になる日も近い。




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