Bataan州Orion町コーヒー生産者訪問の記録

 2022年3月1日~2日

ルソン島バタアン州オリオン町の高地の住民組織を訪問。
15年前、同地において大学院生だった私は調査をしていました。
調査の対象は、住民組織と行政のネットワーク、特に単体としてフィリピン最大のNGO、PRRM(Philippines Rural Reconstruction Movement)の仕掛けた、漁民組織、低地住民組織、高地住民組織、女性組織と町行政、そのつながりで州レベルの組織についても情報収集をしていました。

Mr. Crispin "Eboy" Q. Tria氏(PRRMのBataan州のマネージャー)、Mr. Antonio L. Raymundo Jr. (当時も現在も町長)、町長秘書のMr. Noel Santos Gloria氏、漁民のリーダー達には大変お世話になりました。

12月頃から私のFBを見た町長から「一度生産者を見に来てくれ」と。生産者さんとは電話で事前にやり取り。Orion町には恩返しの意味もあり、時間を作ってやっと3月に訪問。


Orion, Bataan


組合長のMr. Rodolufo C. Sangalang 地元名士の農家
右上は副組合長のMs. Carmelita Bergonia

製品化も進めている。
フルーティーさも感じられましたが、後味が良くなく選別が必要

久しぶりの再開。旧交を温める。
Eboyさんは参加型開発の私のMentor。


BUFAI (Bililo Upland Farmers Association Inc.)



供与されたDehuller 脱殻機


供与された焙煎機

DTIから供与された焙煎機の製造元
Metro Manila首都圏Caloocan市
半熱風、キャパが6kg or 8kg

Sealer

供与されたDrying Bed

Drying Bed の屋根

Bilolo Upland Farmers Association Incorporated のCBFMエリアへ

Robusta Trees

Flower of Robusta

Robusta

Robusta

Robusta

Robusta

Robusta

Flower of Robusta

Robusta

Excelsa farm


Excelsa. 

Excelsa. ややオレンジがかる。亜種か?

Excelsa. 下から見上げる。

Excelsaの葉

Excelsa. The height will be more than 10m.


CBFM Areaの看板の前で
撮影者がMr. Henry Laceさん。会計担当。


Tanaka Forest(田中さんの森)
住民が今でも敬愛しているJICA専門家 田中昌之さん
2001年にオープンエリアに植樹し、20年後立派な林になっていた。

ユーカリで森林再生
Mr. Rodolufoさんの兄弟のエリア
Tanaka Forestの隣。

森林再生を成功させドヤ顔のRodolfo氏。


Mr. Rodolufo' farm.
SALT(Slope Agricultural Land Technology)にも取り組む。

コーヒーの試飲4種





偶然1
試飲し、今後の方針について話し合っている時にバイヤーが来るという偶然。

偶然2
ホテルに戻ると、「コーヒーが大好きでコーヒーのビジネスやりたいんだよね」



Mr. Noel Santos Gloriaに再開 


Orion町の議員さん、町長らと


町内のレストランでランチ。
大きなレストランが開店していて発展を感じた。


メイヤーの玄関の扉。
等々力の新日本プロレス道場の扉ではない。



町長のお宅でお土産に干し魚とチョコレートと州内名産のカシューナッツのチョコレート菓子を貰って、15年ぶりに漁民を訪問。その様子はまた報告します。

<メモ>
住民(漁民)組織が町の開発委員会に参画し、条例策定とその実施、また漁民組織と町及び州行政がタッグを組み違法漁業船を拿捕し法廷にかけるなど住民ー行政の有機的な連携、パフォーマンスは素晴らしいものでした。

当時、参加型開発としては、もっとも素晴らしい事例と感銘を受けて調査していましたが、ただただ素晴らしいという質的な記述にとどまり、仮設を設定してある程度の数量に当たって正しいか正しくないかを証明する調査設計にすることが出来ずに途中で研究を変えた経緯があります。

しかし、素晴らしさを社会に訴えても良かったと今でも後悔しています。
そこで、この機会にコーヒー生産者を支援しつつBataan州Orion町の事例をどこかで発表していこうかと考えています。

コーヒーの生産者の支援については、フィリピンでも数%しか生産量がないExcelsaで差別化していくことを軸に、まず私もExcelsa種について知識を得て関係者と共有しながら計画を作っていきます。

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