ミンダナオ島コーヒー農協(BACOFA Coop)のニーズ

 8/8に、マリビック(組合長)、マリアルース(品質管理)、マリテス(会計)と鎌倉のレストラン福来鳥(鎌倉大根で有名)とZoomでつないで初トーク。日本側は言語の壁があり通訳を挟むため難しさがあったようです。一方、フィリピン側は、おしゃべり好きで楽しんでいました。通信は速度にやや難あり。

さて、ミーティング後に、BACOFA Coopに今必要なものは何か、洗い出してもらいました。忘備録としてメモしておきます。


1.土地 (Land)

BACOFAは共有地がありません。従い、事務所、乾燥施設、倉庫などを建設することが出来ないでいます。奥に見える建物は農業省が無償で提供した倉庫ですが、土地はリブレスさんが寄贈。手前の空き地は、一度はBACOFAの所有になる話が進んでいましたが、現在、所有権で係争中。

2019年末の地震で空き地が避難場所に

2. 焙煎機 (Roaster)
農業省が供与した焙煎機が故障。現在、生豆を独自に焙煎し付加価値を高めることが出来ない。
中央奥が焙煎機

3. パルパー (Pulper)
数年間使用しており調子が悪くなった。

4. ノートPC (Note PC)
農協にノートPCがない。マリテスの個人のPCを使用。外で会議に参加する機会も多く、1台必要。

5. WiFI Tower
WIFIがあれば顧客とタイムリーなコミュニケーションが行える。現在は小額コインで時間買いして近隣のWIFIに接続している。約30,000ペソ。




6. 乾燥ベッド (Elevated Drying Bed)
BACOFAに限らず、どこのコーヒー農協でも不足。乾燥を適切に行えないと、せっかく収穫しても低品質な生豆となる。品質向上のボトルネック。




7. 事務所建物 (Building)
事務所は無い。マリビック家の作業所において、ミーティング、保管、事務、選別、水洗など作業を行っています。

8. サンプル焙煎機 (Sample Roaster)
生豆の品質を確認することは価格を決定するために必要です。しかしサンプル焙煎機がありません。現地に私のIKAWA HOME ROASTERを置きっぱなしにしてあります。しかし、別の産地や自宅でサンプル焙煎する場合には私も使うので、BACOFAに1台必要。



9. 豆のサイズ選別機 (Screen Grader)
生豆の量が多いので、何時間も手でフルイを動かし続けることになります。手が疲れるので機械が欲しいというニーズが聞かれました。



2時間ほど無口でフルイにかけていました


10. 生豆選別機 Sorter Machine
1000万円程度かかる。時期尚早。

11. 果実選別機(Color Sorter)
時期尚早ながら、将来的には効率・歩留まりを高めるために必要。
現在は、完熟果実(赤色ではなく、濃赤色または紫色の果実)を摘むように留意。

12. 草刈り機 (Grass Cutter)
集団的な維持管理が課題。


13. 訪問者の宿泊施設 (Guest House)
マリビックは素敵な小屋を建てた。しかし、訪問者が多く対応しきれない。


北ダバオ州からの視察者。
全員が適当に泊まっていった。

14. フルイ サイズ16 Sieve Screen Size 16
現状のサイズのフルイが追加で必要。


15. フルイ サイズ18 Sieve Screen Size 18
コンテスト用に大きなサイズの直径のフルイが必要とのこと。ホームセンターで探し、鉄工所で加工してもらう必要があります。

16. 選別机 Table for Sorting
作業効率が良くなる。



17. 金庫 (Safety Box)
大きな金額を扱うようになってきたため、安全のため必要。

18. キャビネット(Cabinet)
書類の保管に必要。

19. 会計ソフト (Accounting Software)
米系NGOから無償で提供される見込。

20. 糖度計 (Brix Coffee Sugar Meter) 
個人所有のものはあるが、農協としては無い。

21. 水分計 (Moisture Meter)
出荷時には9~12%まで水分含有量を下げておく必要がある。現状1台。
組織に複数台あれば良い。


写真 https://ajuda.jp/free/aj-1

22. pHメーター (Coffee pH Meter)
希望はあったが優先順位は低い。

23. ユニフォーム (Uniform)
農協の一体感を醸成するため。

以上


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