BACOFA 農協役員会 (9/5)  5ミリオンペソを借りるか否か

<要点>
  • フィリピン国農協中央会南ダバオ州支部及びバンサラン町の有力農協からBACOFA農協は能力強化トレーニングを受けることに決定
  • Land Bankから5.0 Million Pesos(10,771,800円)を借りるか協議。BACOFAの運命がかかる。厳しい重い金額ではある。

BACOFA農協の役員会(9月5日土曜日) 
朝、ダバオ市から長距離バスに乗って、アポ山の生産地へ。  

午前 
バンサラン町の農協(BCS)とフィリピン国農協中央会南ダバオ州事務所(PCU)からゲストが参加。BACOFAが組織能力の強化トレーニングの対象になるとのこと。 資金は無償。

BACOFAの役員会の様子。ゲストを迎えて。
場所:マリビック家のProcessing Area 

午後からのミーティングで話し合われたことであるが、BACOFAは大きな借金をフィリピン土地銀行(Land Bank of the Philippines)より行う予定、利子は4~5%とのこと。財務改善が急務。 また、BACOFAは貯蓄事業も開始を検討している。さらなる能力育成が必要。 

コーヒーファームにゲストが案内される。

午後 お客さんをもてなした後に、定例の役員会。 
いつも3時間はかかるミーティングであるが、今日は他に2名のゲストが残っていた。 
自己紹介が長い。1人は、アグロツーリズムのコンサルを名乗る男性。隣村でホテルのコンサルをしていること。自分の経歴を紹介し、組織が土台だ、資金を投資させる、私を役員にしろなど、初対面でこんなに話す人も珍しいとポカン。こういう「風」も新鮮なので、来てもらいたい。受け入れ、判断能力のある「土」はある程度出来ている。

しかし、30分以上の自己紹介を止めないフィリピン人の優しいこと。  


議題 
1.覚書の締結
2.オートバイの利用の規則策定 
3.フェンスの修理 
4.Land Bank からの5百万ペソの借り入れについて 
5. 生豆の集荷の課題(他組織に横流しが多い!) 
  2018年に比べて2019年は、生豆の精製量が減った。 
6. マーケティング。毎月の売上を発表するように。 
7.会員のルール 
8.組合員の締め付け。生産量の80%は農協に売ること。 
9.その他
  a) Otaからの借入れ。利子9%。11月から月々の返済開始。
      それまで某金融機関から18%(!)で借りていたので申し出た。 
  b) 農協職員Maria LuzとCriszalynの給料の増額


当日の議事録。正確に筆記している。マリビックには、何が決定されたか、
いつ、誰が実施するかも強調して記入したほうが良いとアドバイスしておいた。


懸案事項は、5ミリオンペソ(1千万円強)の借り入れを行うか否か。
資金調達の理由は、組合員の生豆を買い上げる原資にすること。
課題として、昨期の収穫では、BaTaFaMaというBACOFAより標高の低い農協組織に生豆を売る組合員が続出したが、今期はそれを防ぐため。
金利は、4~5%とフィリピンにしては低い。しかし、農協に利潤が上がるように、活動を設計しなければならない。借り入れの判断は臨時役員会を経て、臨時総会で決定される見込み。

3時間、筆記を続ける書記Amor。
お疲れ様です。


生豆を購入する段階で、緑色の未熟豆が多いとキロ単価28ペソで購入し、赤い豆が多いとキロ35ペソで購入するという。収穫に未熟豆が多いと、農家も農協もお互いに得をしない。収穫で品質を保つことが品質維持の最初のステップになる。

今年は優良農家以外の他の農家の収穫においても品質の改善を求めるしかない。



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