原産地証明書の発行について(2)

原産地証明書の発行に手間取っています。
以下についてまとめます。
1.現状
2.問題
3.対応

現状
コーヒー生豆を積んだ船は、7/22(水)早朝に出港。東京へ向かいました。到着は2週間後の8/5(水)予定。船荷証券も発行され、輸入元に送る書類はすべて発行されました、原産地証明を除いて。原産地証明を発行するのは、貿易産業省で、実は前回のブログでも説明したように1か月前から内々にお願いをしています。お願い及びメールでの連絡は、同省の本庁とダバオ地方事務所に対して行っています。これはどちらが発行主体になるか不明であったことと、勿論取得方法を確認するためです。取得には、前回ブログに書いた通り4つの書類が必要で、すべて提出済。

問題
うまくいけば3日、長くても1週間で入手可能な原産地証明ですが、新型コロナ「等」の影響のため、入手に時間がかかっています。

船が出港した翌日23日、船会社から通関業者を通じて、船荷証券のオリジナルコピーを入手。これで、原産地証明書取得に必要な「4つの書類」がすべて揃い、貿易産業省に送付。

貿易産業省本庁の輸出マーケティング部のロデリー氏は、「事前に書類を作成してあるよ」と神対応。しかし新型コロナのため、署名をするスライダ部長(以下、スーさん)が、次に出勤するのが7/29(水)。

対応
7/23日(木)
太田:「マリエさん、必要な書類は全部送った。原産地証明の発行お願いします」
貿易産業省ダバオ地方事務所マリエさん:「スーに連絡しておく」

7/24(金)
太田:「マリエさん、原産地証明どうなってる?」
マリエさん:「もう書類は作成してあるんだって。だけど、今新型コロナでマニラは封鎖行政(一般的なコミュニティ隔離)中でしょ。毎週水曜日しかオフィスに人が出てこないの」
マリエさん:「スーもねぇ、電話番号を変えたか、親類の不幸だかで、電話がつながらないの」
マリエさん:「ダバオ地方の副局長に頼んだら? あ、前回太田から頼んでもらったから頼み難いかな。私から掛けてみるわ。ダバオで対応できるように最善を尽くしましょう」
と女気を見せてくれる。

午後3時
緊急事態だから、自分でも貿易産業省ダバオ地方事務所に行ってみるか、他の用事(焙煎されたコーヒーを取りに行く、ついでに封鎖中で家から出れない今野さんにピーナッツバターチョコレートスプレッドとコーヒーを届けよう)もあるし。

貿易産業省に到着。
警備員:「RAPIDプロジェクトですか。この紙に名前書いて。体温も計りますね」
どこでも体温を計られる時代になった。
こんな時期に来る日本人はいないだろう。顔も覚えられた。
警備員:「では、どうぞ、エレベーターです」
エレベーターにまで乗ってくるのは意味不明。

エドウィンさん:「どうしたの?」
太田:「こうこうこういう事情で」
エドウィンさん:「それ片付いたんじゃなかったの?」
太田:「日程がギリギリなこと等詳細を話す」
エドウィンさん:「なんだってぇ~。書類があれば、私が土曜日だろうが日曜日だろうがサインするのに
貿易産業省ダバオ地方事務所のEngr Edwin O. Banquerigo氏 

エドウィンさんは、マリエさんに電話を始める。結構長い。
自分のミスかのような焦り方。
見ているこちらが恐縮してしまう。

私もボーっとしているわけにいかず、まず、マニラに飛んで7/29に書類を受け取って、その日のうちに持ち帰ることを考えた。

ネットで航空機を検索。
フィリピン航空は、マニラからダバオ戻る便がない。
セブパシフィックも、マニラで数日滞在させられる。

次に、もし東京の港で、コンテナがヤードに留め置かれたら、いくら罰金がかかるかネットで調べた。
最初の5日間ほどは無料。
6-10日は4000円/日ほどと判明。

エドウィンさんから「PDFでは通関出来ないか?」と聞かれた。
私は日本の通関業者さんに国際電話をかけて、PDFで通関できるか尋ねたがあいにく日本は祭日で、わかる人がいなかった。
太田:「(前略)原産地証明はPDFコピーで通関出来ないでしょうか?」
00さん:「今日祭日で、国際部は全員出勤しておらず分かる者がおりません」
太田:「わかりました。月曜日にかけなおします。こちらも金曜日の午後4時で、これから何かが動くわけではありません。有難うございました」

太田:「エドウィンさん、PDFで通関出来るかわかりません。月曜日に確認します」
エドウィンさん:「太田、ソリューションはこうだ。PDFを送る。俺もマニラの高官しっているから、動けないか(書類をおくれないか)聞いている。」

・・・・・
適当なソリューションが無い、とアバウトに認識し、エドウィンさんの意見を正確にノートにメモしてもらわなかった。反省。重要なことは、その場で書いてもらうようにしよう。一応、母国語でない英語で話しているわけだし、書いてもらった方が安全だ。

このブログに再現できない
・・・・・・

来週月曜日(7/27)朝一で、貿易産業省さんと別の会議が入っているので、その席で確認できると甘く先延ばしして確認を怠った。

飛行機でマニラに行ったとしても、帰りの便でダバオ空港に到着した際に新型コロナの検査があり陰性が確認できないとマニラに返されてしまう可能性がある。実際に帰された人がいる。うかつにマニラに行かないが賢明。

船荷証券が出る前に、原産地証明を内々で作成して送ってもらうところまでやっておけば良かったのであろうが、役所に頼むことでもないし、その時は、まさかマニラが週一勤務とは想像もしなかった。今日、出来ることはした。

次は、月曜日朝一で、東京の通関業者さんに電話し、1)PDFで通関できるか否か、2)コンテナをヤードに留め置く場合の罰金、について確認すること、それから貿易産業省にて、エドウィンさんらにまた相談すること。自分が出来ることは以上。色んなことが起きる。

































コメント

人気の投稿