原産地証明書の発行について

今回は、貿易産業省における原産地証明書の発行について。

フィリピン国においてコーヒー生豆の原産地証明書を発行する役割は貿易産業省にあります。他の産物は、税関が発行します。コーヒーだけは、国際コーヒー機関という英国にある機関が世界中(といっても加盟国のみ)を管理しており、フィリピンでは貿易産業省が代理で原産地証明を発行しています。毎月イギリスに報告していると同省ダバオ地方事務所の前任者は言っていました。

DTI EMBのMr. Rodelio A. Torreさんが、「今日必要書類4点送れ、明日原産地証明を作成してやる」と親切・迅速なサービスを申し出てくれています。6月のメールから


6月、準備が整い、貿易産業省ダバオ地方事務所へ行くと担当者が昨年12月に退任していることが発覚しました。発行は、本庁でも地方事務所でもどちらでも可能とのこと。原産地証明書の発行に必要書類は以下4点、1)インボイス、2)パッキングリスト、3)輸出許可通知書、4)船荷証券になります。

インボイスとパッキングリストは、輸出する会社(例えば弊社のような民間)が作成し、社内の人間が署名します。今年から税関が、統一書式を導入しました(苦笑)。それまでは各会社バラバラの書式を持ってきていたので、効率を重んじたのでしょう。

輸出許可通知書は税関が発行します。これはオンラインで入力し申請します。通関業者に任せましたが、慣れれば自分たちでも出来るレベルの作業です。コンテナ番号、品目のHSコード、インボイス番号(比国内国歳入庁が発行するインボイスの番号と合わせる)ことくらいがややこしい入力項目です。私ども一般人は、コンテナの予約方法は知らないので自力で入力を完了させることは不可能ですね。前言を撤回します。

船荷証券は、コンテナ船が出港した後に船会社発行されます。一応、出港前にプロフォーマという形式上の船荷証券が発行されます。今回、プロフォーマ発行7月17日、船の出発22日早朝、船荷証券オリジナルコピー23日に発行。オリジナルは、船会社において入金が確認されれば1日で発行されるとのこと。支払いは輸出会社→通関業者→船会社という流れになります。20FTドライコンテナでダバオ~東京まで料金は季節変動がありますが、10~15万円くらいです。

原産地証明の発行には、船荷証券オリジナルコピーで十分なので、これをもって発行を依頼することになります。

今回諸事情があり、貿易産業省本庁の輸出マーケティング部にて発行され、ダバオまで宅急便で送られます。先々週から内々にお願いをしているのですが、船荷証券オリジナルコピーを入手して、必要書類4点セット(加えて参考として昨年の原産地証明書)を送付したのが本日23日(木)午後2時。

DTI EMB in Makati

Team DTI in Tokyo to promote Mindanao Products in 2018


予定(希望的最短)
24日(金)本庁で作成、当日送付
28日(火)受取→税関でスタンプ
29日(水)日本へ送付
8/3 (月)日本で受け取り

船が到着が8/4とすると、ギリギリ。
新型コロナの影響もあり先行き不明で危険。
明日、真剣に即日発行してくれることをお願いしなければ。


































これを本庁(マニラ首都圏マカティ市)で発行するか、地方事務所で発行してくれるか、一昨年昨年とルールが違い、どきどきしながら今年を迎えました。

ルールが毎年違ったり、そのルールが他の役所(税関)と整合性がなかったりして、解決不能になったり

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