植物検疫証明書の取得(1)
コーヒー生豆の輸出手続きにおける植物検疫証明書の取得の方法について2回に分けてレポートします。
2020年6月5日(金)農業省ダバオ地方植物産業局国家植物検疫サービス部(Department of
Agriculture Bureau of Plant Industry Region No. XI, national Plant Quarantine Service)へ、検査の予約のお願いに行った。
輸出前はもちろん日本に生豆を持ち帰る前にも植物検疫証明を取得しています。数量が大きな場合は、検査日と時間を植物検疫サービス部相談して決定します。ハンドキャリーで飛行機に持ち込む場合は、その場で検査して密封シールしてもらい証明書を発行してもらいます。(所要約1~2時間)
ササ港国家植物検疫サービス部位置図 |
到着まず、ゲートで横で手を洗えと指示。
器用に水道を改良して、手洗いを設置しています。
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ダバオ市ササ港のゲート |
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正式な部署名 |
Quarantine Ladiesがいる部屋。たまたま停電でした。
非常に明るく親切なQuarantine Ladiesがいます。
記入事項
氏名、会社名、住所、電話番号以外に、下記の情報を記入させられます。
Common Name (品名)
Scientific Name (学名)
Description & No. of Package (荷の重量、袋数)
Source of Plant / Plant Produced(植物名)
Name & Address of Consignee (荷受人の氏名・会社名、住所)
Date & Place of Inspection desired (検査希望日)
Port of Entry (到着予定先)
Means of Conveyance (輸送手段)
Flt No. / Voy No. (便名または船舶名)
Departure Date (出発日、出航日)
便名が決まっていなかったら、To be decidedでOK。
出発日も適当でOkです。数日の遅れは問題になりません。ただし何らかの理由で、日数に大きなずれが生じた場合は再発行を依頼すると良いでしょう。(うまくいけば日付だけ変えて再発行してくれます。)
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敷地内の様子。輸出業者、通関業者が申請に来ています。 |
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目の前は海。対岸はサマール島。 |
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構内はコンテナが積まれています。 |
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大型トラックが頻繁に出入り。構内ではヘルメットの着用が義務付けられる。 ヘルメットが無い人には貸与されます。 |
なお、タクシーは入構不可。ゲートで、身分証明書を提示し、引き換えにパスをもらい徒歩で入ることが出来ます。6ペソ払う必要があります。ヘルメット着用が義務付けられ、無い人には無料で貸し出しています。
<手続きに関わる過去の失敗>
1. 重量が大きく異なる。
2. サインが無い。
→どちらも日本の空港(羽田と関空)で、ひっかかり植物検疫証明の再取得、再提出を求められました。
数量に違いがあった時は、私ではなく他の人のミスでしたが、私がダバオにいたので再取得を代行。原本とPDF、両方を送った記憶があります。
サインが無かったときは、書類が無効と見做されました。私が、羽田空港の検疫官に「なんとかお願いします」と頼み込んでも受け付けてもらえませんでした。幸いにして、日本にあるフィリピン大使館農業部の方が、現地事務所に連絡の労を取って下さり、早めにPDFが先行してメールで送られ手続きを無事済ませることが出来ました。原本は1か月ほど後から送付しました。
以後、書類に間違い、記載漏れが無いか注意しています。
続く
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