コーヒー樹の土壌保全効果 アポ山にて

結論
1)傾斜地における野菜栽培は土壌流亡を発生させる。
2)コーヒー産業が発展していくことが山の環境の保全になる。

2019年6月30日BACOFA Coop役員のルーベンさんにアポ山アレグレ村(バランガイアレグレ)を案内してもらいました。段差(コーヒー樹と野菜栽培の境界で)が発生していました。野菜栽培は土壌の流亡が激しい、一方、コーヒー樹は根を張るため土壌を保全していることが分かります。


野菜栽培を行う区画は、土壌流亡が激しいため土地が低い。



左上部から下にかけて走る緑色の帯はRuven氏のコーヒー農園

昔は、この辺まで土があったと語るRuben氏
中国拳法の訓練ではありません。念のため
自分の畑を背景に。コーヒー価格が上がり野菜をやめてコーヒー専業農家になったRuben氏

農学者としては、流失する土壌量及び経済性、山の土壌の将来を明らかにしなければなりません。しかし、コーヒーの収益性が野菜より小さければ、「木を植えろ、土壌保全をせよ」という掛け声も絵に描いた餅になります。

コーヒーの価格を高め、流通量を増やすことが喫緊の課題でした。
近年、コーヒー生豆の国内(庭先)価格は高くなり、野菜→コーヒーへ転身する人が増えつつあります。以前より、山もコーヒー樹で覆われるようになってきました。

上流は下流の環境にも密接に関わっています。
高地の農業は、下流域の稲作農家の生活にも関係してきます。

バリューチェーンの観点からは、日本(先進国)でフィリピンのコーヒーが飲まれる、また美味しいという声が聞かれると国内での評価が上がります。それは農民の励みになり、また消費者のマインドを刺激します。

生産者のコミュニティと日本とは今のご時世簡単に繋がることが出来ます。もう地続きです。フィリピンのコーヒーを是非飲んで、生産者のFBや私どものFBに声を寄せて下さい。フィードバックします。開発活動に少しのパートでも参加して頂ければ有難く存じます。











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