植物検疫証明の取得(2)

植物検疫証明を取得するレポートその2です。
6/10に検査が行われ、即日発行されました。
Inspection was done in a few minutes and the Phytosanitary Certificate was issued in one hour after the inspection.
<要約>
・検査3分
・書類手続き約40分。
・費用はP510 ペソ(=約1,100円)(検査費500ペソ、書類10ペソ)

前回の続きから
6/10(水)午後になっても来ないので電話を入れると、6/11(木)の9AMでも良いかと予定の変更を提案される。

翌日6/11 9AMになっても来ない。しびれを切らせて10時半に電話をすると、「連絡を待っていた」という回答。それは、受け身すぎですよ。先日のPLDT(電話会社)の下請業者のように連絡無く来て、勝手に壁に穴を開ける大胆さの一部でもこの人に欲しい、と思った。フレンドリーなフィリピン人と一口に言っても距離感は人によるなあ、等と考えていったら、電話口の人が変わり、これから来るという。

20分後「近くまで来ている」と電話が入った。
家の外で待っていると、エンジン音を響かせてやってきた。
Mr. Neil C. Benico検査官。

電話で話した20分後に、検査官はバイクでやってきた
家に案内し、コーヒー生豆を見せる。
すべてが完全な荷姿になっていたわけではないが、特に注意はなかった。
虫やカビなどが無ければ検査官には問題にならないのであろう。

「いいね!」で、検査終了。

Mr. Neil:「(輸出するのは)どれ?」
Ota:「白い袋、一部はグレインプロのまま。全部で42袋。開けますね。(どれにしようかな。マリビックにするか・・・)」
Mr. Neil「いいね!」
Ota:「いいでしょ。フィリピンも品質が良くなって・・・」
Mr. Neil:「どこから来たの?」
Ota:「全部Mt. Apo、南ダバオ州バンサラン町。BACOFAっていう農協があって、毎年品評会の上位の常連。フルーティーでしょ・・・」
Mr. Neil:「じゃあ、申請に来て」
Ota:「(もう終わり?もっと豆を見ていってよ。)先日の申請で袋の数量間違えた。41袋と記入したけど、42袋が正しい」
Mr. Neil:「じゃあ、修正して」
Ota:「(そっちで直してくれないんだ。他は良いのだけれど、この手続きだけが2度手間だったなぁ)分かった」
検査が終わるや、私もすぐに手続きに向かった。

その後、本申請に向かう。これは2度手間。
先日の検査を依頼した内容を元に、検査官が作成してくれると助かる。
先週末にきたゲートに本日も到着。
今日は入港前に車を降りて、手を洗えという指導はなかった。
植物検疫サービス部。ダバオ市ササ港。
最初に、いつも検査をしてもらうMs. Feの部屋に寄った。
Ms. Fe: 「なにしに来たの?」
Ota:「植物検疫の申請に来たよ」
Ms. Fe:「外で書いて。もう中では手続きしないことになったの」

申請用紙は、部屋の外で記載することに。Covid-19の影響
農業省だけに2分の1の確率で果物やお菓子があり、頂いてお話させてもらっていたが、Covid-19のために物理的な壁が出来てしまった。

一度書き直すのは、二度手間だと思っていたらさっき検査を終えたばかりのMr. Neilが通りかかり「ボスのいる部屋に直接行け」と。先週の書類が生きているかもしれない、と希望を持った。

Xmasの飾りが残っているQuarantine Ladies Room
Quarantine Ladiesのいる部屋へ。希望は1分で打ち砕かれ、再度申請書を記入。
と言っても5分くらいで完了。

検査も済んで、手続きも滞りなくいきそうなので、お礼に板チョコ(70%ダーク)を持って来ていた。一人一人に配る。役人への贈り物の習慣がなくなった今では珍しい行為であろう。しかし、いつもMs. Feらに果物をもらっていたのでお返しのつもり。

Quarantine Ladies Room
女官:「500ペソ支払って」
Ota:「なんで。植物検疫証明書は5ペソくらいでしょ」
女官:「なに言っているの。検査費よ。車代よ」
Ota:「ああ」
女官:「植物検疫証明書も5ペソじゃないわよ、コンテナ1個分でしょ。」(あんたが日頃日本に持ち帰る生豆10KG分の検査とはわけが違うのよ、と言外に言われた気がした。)
Ota:「OK」
という会話があり、500ペソは支払う。

さて、書類の手続きをおこなう。
いつもカウンター内側の手前にいるレイモンド君に申請書を渡す。
レイモンド君:「昨日と今朝電話で話したの俺だよ」
Ota:「そうだったんだ~。検査に来てくれれば良かったのに」
レイモンド君:「テキスト打ち返したんだけど」
Ota:「届いてない」
という頼りない会話が交わされる。

昼食休憩はなくサービスを続けています。12:10分頃写す。
16時頃に申請打ち切り時間になるので注意。
昼食の時間も、この事務所は止まらない。ミンダナオ各地から、バナナ、マンゴなど手続きに申請者が常に訪れる。幸い、この時は燻蒸証明の手続きをしていた人とあともう1人くらいと少なかった。

事務所内の撮影の許可をTopから取る。フィリピン人は優しいからたいてい許してくれるが、礼儀として理由を伝えて許可を得てから撮影した方が良い。局長のMr. Rayme S. Ladaoさん、いい人オーラが出ている方で、即OKをくださった。

植物検疫サービス部のトップMr. Rayme S. Ladao氏
なお、前任の方は、マニラのキリノにある植物検疫サービス部におられます。

 費用は、P10ペソ。
書類作成費P10(約20円)
署名、宛先、重量に間違いがないか確認。
これに間違いがあると、日本国内の税関で留め置かれるので注意。
今日は、レイモンド君が清書前に下書きを見せてくれたので、事前に直すことが出来た。
Thank you!

植物検疫証明、
手続きを終え、初めて事務所裏の海の方へ行ってみた。
港湾施設内なので、ヘルメットを被らずに歩き回るのは宜しくない。
しかし、手続きを終えた開放感から100mほど歩いてみたくなった。
対岸のサマール島は近くに見えた。

・サマール島の面積:301平方キロメートル
・名古屋市の面積: 326平方キロメートル

・ダバオ市の面積:2,444平方キロメートル
・東京都の面積:   2,194平方キロメートル

事務所裏はダバオ湾。対岸にサマール島が見える。
観光資源が多く、開発が期待される。

一見小さい島に見えますが、大きな開発ポテンシャルがあるとのことです。
ダバオッチ記事参照
【コラム】今、ダバオとサマル島の観光一体開発に大きな可能性
https://davawatch.com/articles/2020/05/29/22991.html

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